帝王切開って出産費用すごく高いんでしょ?
いくら払うのか心配…
帝王切開イコール高そう…という印象ですよね。
病院によっても条件によってもピンキリですが、3分の2を帝王切開で出産したので、その費用を公開したいと思います♪
わたしも一体いくら支払うのか不安に思っていました。
結論から言うと自己負担額は「思っていたより高くなかった」です。
さらに、色々な制度や保険などを活用することで窓口での費用も抑えることができます。
その辺も後ほどお伝えします。
- 帝王切開で出産したときの退院窓口での支払い額
- 帝王切開で出産したときの総額と自己負担額
- もらえる・戻ってくるお金と制度について
- 帝王切開と普通分娩はどちらが高かったか
帝王切開で出産したときの退院窓口での支払い額
まずは一番気になる、退院時に窓口で支払う額。
1万4480円でした。
※公開した金額は2021年の4月に3人目の出産をしたときのものです。
退院時にはほぼ支払いがない状態になっていたので、オプションでつけた風疹の予防接種の金額が半分以上を占めています。
出産費用の総額や自己負担額については次にお伝えしていきます。
出産費用の総額と最終の自己負担額
上の図にもありますが、出産費用の総額と最終的な自己負担額は次のとおりです。
出産費用の総額 | 53万4480円 |
退院窓口の支払い額 | 1万4480円 |
最終の自己負担額 | 11万4480円 |
3人め出産時の条件 (予定帝王切開)
出産した年 | 2021年 |
病院 | 個人病院 |
産科医療保証制度 | 加入院 |
出産方法 | 予定帝王切開 (37週) |
手術日 | 土曜日 (休日加算ナシ) |
部屋 | 個室 (個室加算ナシ) |
入院日数 | 8泊9日 |
出産育児一時金 | 直接支払い |
高額療養費給付 | 適用ナシ |
保険 | 適用ナシ |
その他 | ・入院日に最終妊婦健診 ・風疹予防接種を受けた ・分娩予約金10万を事前支払い |
2回めの帝王切開でしたが、それは特に金額に影響はしていませんでした。
領収書と明細書は以下のとおりです。
3人めの出産費用は以上でした。
せっかくもう2パターンあるので、併せて金額を公開しますね!
明細等はもう捨ててしまったので、ざっくりとした金額です。
1人め出産時の金額と条件(自然分娩)
まずは1人めを自然分娩で出産したときの出産費用です。
出産費用の総額 | 約49万円 |
退院窓口の支払い額 | 約7万円 |
最終的な自己負担額 | 約0円 |
出産した年 | 2013年 |
病院 | 個人病院 |
産科医療保証制度 | 加入院 |
出産方法 | 自然分娩 (38週) |
手術日 | 平日午前 |
部屋 | 個室 (個室加算ナシ) |
入院日数 | 5泊6日 |
出産育児一時金 | 直接支払い |
高額療養費給付 | 適用ナシ |
保険 | 医療保険 約7万円 |
その他 | 特にナシ |
2人め出産時の金額と条件(緊急帝王切開)
出産費用の総額 | 約61万円 |
退院窓口での支払い額 | 約19万円 |
最終的な自己負担額 | 約0円 |
出産した年 | 2015年 |
病院 | 個人病院 |
産科医療保証制度 | 加入院 |
出産方法 | 緊急帝王切開 (37週) |
手術日 | 平日午後 |
部屋 | 個室 (個室加算ナシ) |
入院日数 | 7泊8日 |
出産育児一時金 | 直接支払い |
高額療養費給付 | 適用アリ 約11万円 |
保険 | 医療保険 約8万円 |
その他 | ・入院日に最終妊婦健診 |
「もう産まれそう。帰らないでこのまま入院して!」と言われ手術の予定が早まったせいで、高額療養費の事前手続きが間に合わなかったです…!
窓口支払い19万はキツかった〜〜(泣)
出産でもらえる・戻ってくるお金と使える制度
出産でもらえるお金や使える制度はフリーランスよりも会社員(社会保険加入者)のほうが多いです。
今まで公開してきた費用の中にいくつか制度が出てきたので、それについてカンタンに解説をします。
出産育児一時金
国民健康保険(国保)でも社会保険(社保)でも、申請をすれば加入している健康保険組合から支給されるお金です。
支給額は42万円。
ただし、出産をする産院が産科医療補償制度の加入院ではなかった場合は支給額が40.4万円と少なくなります。
出産育児一時金は産院に直接支払いをしてもらうパターンが一番多いため、それと出産費用との差額分だけを自己負担額として支払うことになります。
Q1:出産について健康保険から給付がありますか?
妊娠4ヵ月(85日)以上の方が出産したときは、一児につき42万円(産科医療補償制度の対象外となる出産の場合は39万円(平成27年1月1日以降の出産は40.4万円))出産育児一時金が支給されます。
協会けんぽ(全国健康保険協会)出産育児一時金について
Q2:出産育児一時金の直接支払制度とはどのような制度ですか?
出産前に被保険者等と医療機関等が出産育児一時金の支給申請及び受取りに係る契約を結び、医療機関等が被保険者等に代わって協会けんぽに出産育児一時金の申請を行い、直接、出産育児一時金の支給を受けることができる制度です。
協会けんぽ(全国健康保険協会)出産育児一時金について
高額療養費給付
高額療養費給付は手術や入院などで一度に高額な医療費がかかる場合に 、一定の額以上は保険組合が負担してくれる制度です。
上限額は加入している健康保険や前年度所得によって異なり、独自の手当をのせている保険組合もあります。
自分の加入している健康保険組合に確認しましょう。
一度窓口で支払った後に申請して戻ってくるやり方もありますが、20万など大きめの額を一気に払うのは正直ウッとなりますよね。
そんなときは事前申請で「限度額適用認定証」を発行するやり方がオススメです。
これを発行してもらうと、窓口で支払うのは自己負担の限度額までになります。
発行してもらったけど使わなかった場合はどうなるの?
特にどうにもならないし、どこからも何も言われませんよ。
高額になりそうと思ったら事前申請しちゃいましょう♪
組合によりますが、「限度額適用認定証」発行に1〜2週間はかかりますので、早めに申請しましょう。
高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。
協会けんぽ(全国健康保険協会) 高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)
医療費控除(翌年に確定申告)
医療費控除とは、世帯で1年間にかかった医療費が一定額を超えた場合に、確定申告で申請することで還付金が受けられる制度です。
還付金とともに翌年の住民税額も少し安くなります。
帝王切開の出産費用だけでなく自然分娩の方も医療費が一定額を超えているケースが多いので申請がオススメです。
その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合において、その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額(下記3参照)の所得控除を受けることができます。
No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁
スマホとマイナンバーカードを使って申請も可能ですよ〜。
民間の医療保険
1人めと2人めのときまでは加入していた医療保険で入院日数+手術内容 に応じた保険金を受け取ることができました。
ちなみに、1人めは自然分娩でしたが、入院に対する保険がおりています。
妊娠を考えている場合は事前に入っておくことをオススメします。
ここで失敗談から注意点をお伝えします。
帝王切開での出産後、今後も出産予定なら医療保険の見直しはよく検討が必要。
理由としては、次のとおりです。
帝王切開は「手術」という扱いなのでリスクとみなされ、保険を入り直すと何年かは保険がおりない制約がつく可能性があるからです。
実際わたしのケースでは、2人めが産まれたあと「保険の見直し」で医療保険を入り直したところ、加入から3年経っておらず保険が降りなかったです。
そういえば加入するときに女性特有の疾患等での入院、3年は保険おりませんよ〜と説明されてました。
子どもが産まれると、保険の見直しは「よくあること」なのでわたしのような失敗をしないように、よく検討してくださいね。
ワーママが受けられる手当
以上の給付金のほかに、社保に加入している働くママは以下の2つの手当も受けられます。
出産手当金
出産手当金は、出産前後で会社を休んでいる間代わりに支払われる手当です。給与の3分の2程度がもらえます。
ただし、出産後の休みが終わってからもらえるまで約1〜2ヶ月かかるため出産費用として使うことはできません。
被保険者が出産のため会社を休み、その間に給与の支払いを受けなかった場合は、出産の日(実際の出産が予定日後のときは出産予定日)以前42日(多胎妊娠の場合98日)から出産の翌日以後56日目までの範囲内で、会社を休んだ期間を対象として出産手当金が支給されます。出産日は出産の日以前の期間に含まれます。また、出産が予定日より遅れた場合、その遅れた期間についても出産手当金が支給されます。
引用元:協会けんぽ(全国健康保険協会)
産前産後休業 保険料免除制度
産前産後休業保険料免除制度とは、出産前後で会社を休んでいる間の健康保険料が免除される制度です。
自分が支払っている保険料と、会社が支払っている分も免除されます。
基本的には産前産後休業の取得と同時に申請されるので、別途申請する必要はありません。
まとめ 帝王切開と自然分娩では帝王切開のほうがやや高い
基本的な費用としては、自然分娩より帝王切開がやや高いように感じました。
ただ、今までお伝えしてきた様々な手当や制度や保険によって、自己負担額はあまり変わらない金額にすることは可能です。
制度をうまく活用すれば自己負担額を少なくすることはできるけど、正直なところ、出産費用は健診からすべて公費負担してくれたらな〜!
なんて思ったり思わなかったり…。
自然分娩と帝王切開で3人出産した経験から、費用をまとめてみました。
1人め、2人めの出産の際は会社員だったこともあり、しっかり制度を利用し自己負担0円にすることができました。
3人めのときは既にフリーランスになっていたので使える制度が少なく、自己負担が11万程度あります。
ただ、これも医療費控除することで還付金が戻ってくるはずなので2021年分の確定申告をしたらまたご報告します。
事前に準備することで自己負担額は十分減らせる可能性あるので、この記事を読んで準備に役立ててもらえたらうれしいです。